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ホルモン補充療法

更年期障害を上手に乗り切る

40歳半ばをすぎた頃から、月経が不順となり、顔のほてり、手足の冷え、不眠、イライラ、頭痛などを訴える方がみられます。卵巣が機能を終え、女性ホルモンが低下する事でおこる更年期障害かもしれません。

内科的な病気がなく、原因不明の場合は当院でご相談ください。

漢方療法

問診、腹診などで患者様の症にあうように処方いたします。

ホルモン補充療法

女性ホルモンが低下する事によって起こる現象ですので、ダイレクトに女性ホルモンを補充する方法です。症状改善にはかなり有効です。


ホルモン補充療法(HRT)の有害性が騒がれたことがあります

内容はアメリカで心臓病治療に関する女性ホルモン(エストロゲン、プロゲスチン)の治療効果をみたところ、更年期障害症状の改善、骨折予防、消化器癌の発生予防効果は非常に強く認められた半面、脳卒中、乳がん、心臓発作の発生率の上昇が認められた、というものです。

この報告を受けての当院での見解を示します。

  1. まず患者さんの背景が違います。
    アメリカ人は肥満患者が多く、日本人の平均とははるかにかけ離れている(身長150cmで64Kg、160cmで73Kg になります)ということです。
    肥満は、乳がんや血栓症の重要な危険因子だということです、もともと危険因子をもった人たちと日本人とのデータを比較しても当てはまらないと思います。
  2. どの報告でも3年間の服用では副作用は認められていません。
    したがってまず3年間の治療では問題なしと考えます。
    乳がんのリスクも脳卒中、心臓病のリスクも3年以内であれば特に問題ありません。
  3. HRT治療を長期に行った場合に乳がんの発生率が上昇する報告は以前からあります。
    ところが乳がんの死亡率に対してはHRT 患者のほうが低下しています。
    患者様は毎年乳がん検査を行うことで、早期発見率が上がり、死亡症例はHRTのほうが少ないです。
  4. 体癌の発生率はHRT患者様の方が少なく、消化器癌の発生も予防されます。
  5. 当然、更年期症状、骨粗鬆症の予防効果は非常に強いとされています。

まとめ

子宮ガン(頚部、体部)、乳がん、骨量検査を年一回、肝機能、出血傾向、コレステロールなどの採血検査を半年に一回、女性ホルモン採血検査を4ヶ月ごとに行い、女性ホルモン値を必要最小限に保ちながら、まず3年間のHRT 治療であれば問題は無いと考えます。
さらに3年以降の治療に関しましては、1年に一回の総検査の後、その後の治療継続はリスクを相談しながら決定させていただきたいと思います。  
なお、若年女性の卵巣機能不全に対するホルモン治療は現在のところ問題はなしとされています。

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